新製品フラッシュ
■材料
CNFの疎水化技術を活かした複合高機能樹脂
透明性を持つ抗ウイルス性ハードコート剤
高性能ポリアミド「Akulon PA6」のカーボンフットプリントを半減
INNATETM TFポリエチレン
バイオマスプラ・グリーンプラ認証の酢酸セルロース製品
高熱伝導率液状サーマルインターフェース材料
日本初のUL認証3Dプリンタ用樹脂材料
生分解性粘着剤製品
省工程・短工期なコンクリート片剥落防止工法
新処方の再生樹脂
POM耐ディーゼル燃料性改良グレード
燃えないFRP素材
CNFの疎水化技術を活かした複合高機能樹脂
花王(株)は、バイオマス由来のセルロースナノファイバー(Cellulose Nanofiber. 以下、CNF)を改質し、各種用途の樹脂に配合することで、少量でも樹脂の強度や寸法安定性(熱膨張率の低減)を向上させることを可能にした。この改質CNF配合高機能樹脂を、ユーザーの目的や用途にあわせてカスタマイズした『LUNAFLEX(ルナフレックス)』シリーズとして、提供を開始する。
同社は、CNFの表面に様々な官能基を付加することで、親水性のCNF表面を疎水表面へと改質することが可能となり、CNFを樹脂へ均一ナノ分散することに成功した。様々な樹脂に対してCNFを均一ナノ分散することによって、CNFの性能を最大限に引き出すことができる高機能複合樹脂を得ることができ、樹脂メーカーに提供することが可能になった。(9月号)
透明性を持つ抗ウイルス性ハードコート剤
トーヨーケム(株)は、これまでの抗菌性ハードコート剤に加え、新たに抗ウイルス性と透明性を両立したハードコート剤「リオデュラス AVシリーズ」を開発した。
同製品は、抗ウイルス性能評価の国際基準であるISO21702をクリアし、エンベロープを持つA型インフルエンザウイルス及びノンエンベロープウイルスであるネコカリシウイルス(ノロウイルスの代替)に対し、ともに有効であることが確認されている。また、抗ウイルス性を付与すると塗膜の透明性が失われてしまうが、同製品は同社が持つ分散技術により、抗ウイルス性と透明性を両立することに成功した。モバイル端末をはじめ、フェイスシールドやパーテーションなど、透明で人が触れる可能性のある様々な部材の保護への応用が可能。(9月号)
高性能ポリアミド「Akulon PA6」のカーボンフットプリントを半減
Royal DSMは、欧州で製造している「Akulon PA6」(高性能ポリアミド)製品群のカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を2021年初めまでに大幅に削減することで、DSMエンジニアリングマテリアルズが市場で最もカーボンフットプリントが低いPA6を提供可能になると発表した。
同樹脂は高耐熱性の熱可塑性プラスチック材料で、自動車や電気設備、電子機器、包装用途など幅広いアプリケーションに利用されている。カーボンフットプリント半減は、Akulon PA6製品群の主要な原料サプライヤーであり、また、生産工程における温室効果ガスの大幅削減を目指す排出削減プログラムをオランダで開始したFibrant/Highsunと、バリューチェーンの連携を深めることにより、同製品郡のカーボンフットプリントの削減が実現したもの。(9月号)
INNATETM TFポリエチレン
ダウは、高性能、消費者の利便性、リサイクル性を求めるニーズにこたえ、INNATETM高精度ポリエチレン製品群のブランドを拡張した革新的な新製品を発表した。
テンターフレーム二軸延伸用INNATETM TFポリエチレンは、長年にわたり包装業界の目標とされてきたテンターフレーム二軸延伸ポリエチレン(TF-BOPE)フィルムの商業用途への拡大を実現する。従来のPEフィルムと比較して、INNATETM TFポリエチレン製のTF-BOPEフィルムは、機械的特性と材料剛性が高く、光学性能と印刷性能に優れており、更にリサイクル性を改善するオールPE構造が可能となるため、持続可能性において大きな利点を提供できるとしている。また、フィルム薄肉化が可能となるためパッケージ用の材料の使用量を削減することができる。(9月号)
バイオマスプラ・グリーンプラ認証の酢酸セルロース製品
(株)ダイセルは、酢酸セルロース(セルロースアセテート)製品が、日本バイオプラスチック協会(JBPA)より、バイオマスプラスチック(バイオマスプラ)及び生分解性プラスチック(グリーンプラ)として認証を受けたと発表した。
バイオマスプラに認証されたのは、同社のセルロースジアセテートとセルローストリアセテートの原料粉体(フレーク状、顆粒状)、及びこのセルロースジアセテートから製造されるアセテート・トウと真球微粒子「BELLOCEA」である。
グリーンプラには、セルロースジアセテートの原料粉体と、これを原料とするアセテート・トウと真球状微粒子「BELLOCEA」が登録された。
更に同社は世界的な海洋プラスチック問題の解決に貢献すべく、生分解性を向上させた酢酸セルロース製品の開発や、それらの用途展開を進めるとしている。(8月号)
高熱伝導率液状サーマルインターフェース材料
ヘンケルは、サーマルインターフェース材料(TIM)の新製品であるBERGQUIST GAP FILLER TGF 700の上市を発表した。
同製品は、7.0W/mkの高熱伝導率と最大吐出量18g/sec(同社試験による)という塗布速度を併せ持つ、画期的な配合の製品となっている。自動車のADASシステム、パワーコンバージョンシステム、電動ポンプ、ECUなど、今日のより小さなフットプリント、より高いレベルの電力設計にあわせて、大量生産及び高熱伝導率が要求されるアプリケーションに最適である。また、塗布装置の詰まり、ケーキング、沈殿、分離といった問題が起きにくい配合となっている。
同製品は、二液混合型シリコーン樹脂系の熱伝導性ギャップ充てん材料で、最大吐出量18g/secというスピードで素早く塗布でき、室温で硬化する。7.0W/mkの熱伝導率を持ちながら硬化後も柔らかいため、部品への負担を最小限に押さえて、応力の発生を低減する。(8月号)
日本初のUL認証3Dプリンタ用樹脂材料
米国の第三者安全科学機関ULは、粉末床溶融結合法(PBF)の3Dプリンタ及び材料メーカーの(株)アスペクトの3Dプリンタ用氏樹脂材料「ASPEX-PA2FR、ポリアド12」が、日本初のUL認証(ブルーカードプログラム)を取得したと発表した。
同社は2017年4月に、射出成形などの従来の成形手法に対する認証制度(イエローカードプログラム)を拡張し、3Dプリンタで使用する樹脂材料向けUL認証プログラムとして、ブルーカードプログラムを導入した。
ブルーカードプログラムでは、3Dプリンタや3Dプリンタで造形した部品・製品に用いられる材料に関して、一貫性と有用性を高めるうえで必要なデータをユーザーにて提供するとしている。
同社が開発したReFaElU 300C-HTを使って作製した試験片を用いた3Dプリンタ用樹脂材料試験の結果、アスペクトが開発した材料は、難燃グレードV-0(最小厚:3mm)を取得した。(8月号)
生分解性粘着剤製品
トーヨーケム(株)は、生分解性粘着剤を開発した。
土木・林業・農業などで使用するテープなど、使用後に回収できない用途においては、自然に分解し環境汚染を防止する製品が求められているが、基材となる紙やフィルムに生分解性材料を使用するだけでは、粘着剤などは分解されずに土中に残ってしまう。同社は、廃棄後に土中の微生物の働きによって最終的にCO2、水、窒素、メタンガスに分解されるサイアバインシリーズ(ウレタン樹脂ベース粘着剤)を開発した。
更に、植物由来原料を使用することでバイオマス度45%を同時に達成し、CO2排出量削減、石油資源の使用量削減にも貢献する。(8月号)
省工程・短工期なコンクリート片剥落防止工法
アイカ工業(株)は、道路構造物のコンクリート片剥落を防止する工法「ダイナミックレジン クリアタフレジンクイック1500」を発売した。本工法は最短1日で全行程が完了する優れた施工性を誇るとともに、透明度の高い特殊樹脂により、施工後もコンクリート下地の近接目視での経過観察を可能にする。
同社の独自技術により、透明かつ高耐候性で強靱な特殊樹脂を開発し、万一剥落がおこってもコンクリート片が落下しないよう強靱な塗膜で受け止めながら、ひび割れや変状を近接目視で確認できる同工法を開発したもの。補強用繊維シートを必要としない塗布型工法のため、簡易施行も実現している。複雑な構造物に施行する場合や長期の工事期間確保が難しい場合にも活用できる。(7月号)
新処方の再生樹脂
ダウは、アジア太平洋における集積シュリンクフィルム用途向けに設計した、新処方の再生(PCR:Post-Consumer Recycled)プラスチックを開発、商品化した。
同樹脂「XUS 60921.01」は、PCR材料を40%含み、バージン樹脂製品に匹敵する性能のフィルムを製造できるように設計されている。同社の戦略的リサイクリングパートナーを通じて中国国内で回収された再生プラスチックを原料としており、中国南京にあるダウの委託生産企業において製造されている。
同樹脂は、バージン樹脂由来の集積シュリンクフイルムに匹敵する性能をブランド及び消費者に提供することで、製品の安全供給に貢献するとともに、環境に放出されるプラスチック廃棄物の量も削減することができる。(7月号)
POM耐ディーゼル燃料性改良グレード
ポリプラスチックス(株)は、低品質ディーゼル燃料/酸性雨への耐久性を向上させた「耐ディーゼル燃料性改良ポリアセタール(POM)ジュラコン H140DR」を開発したと発表した。
同樹脂は、POMが持つ燃料系部品に必要な基本特性(機械物性、耐久性、溶着性など)はそのままに、耐燃料性・耐酸性を向上したグローバル展開が可能な新グレードである。酸や硫黄が高濃度で含まれる低品質なディーゼル燃料、酸性雨、酸性の洗浄剤などへの耐久性も向上させている。更に、成形性(高流動)の向上にも成功している。
また、開発グレードは、同社の標準グレードであるM90-44の結晶構造と比較して結晶サイズが小さく密であることから、高結晶度である。(7月号)
燃えないFRP素材
Each DreaM(株)は、燃えないFRP素材を開発したと発表した。
従来の不燃FRPと呼ばれている素材は、鉄道車両材料に要求される不燃性を規定する国際標準規格ISO 5660を満たすものである。同社が開発した燃えないFRP素材は、1,500℃の炎に耐えられるもので、熱伝導率も圧倒的に低く、リサイクルもできる。現在、不燃材料を規定するISO 1182の取得の準備を進めている段階である。
重機や自動車においては、2022年のディーゼル車や自動車を対象とした排出ガス規制の対応に追われており、排気ガスをクリーンにするためにはエンジンの馬力が必要になり、高熱に耐えられる素材が求められている。同社はこの重要に向けてテストを重ねている。(7月号)
■技術と装置
しわや変形を防ぐハニカムデザインの新型パッド
ニーズに対応する質量分析システム
ペットボトル減容回収機
業務改善システム
リサイクルにおける高精度、高速、高効率な原料選別ソリューション
製造機器一括分析ソリューション
感性や熟練者の経験を再現した、欠陥抽出AI搭載の画像処理システム
最新クラウドPLM
高機能分析システム
静電気除去クロスフローファン
高速液体クロマトグラフ質量分析計
ロボットコントローラRCX3用サポートソフトウェア
しわや変形を防ぐハニカムデザインの新型パッド
シュマルツ(株)は、柔らかく変形しやすい紙やフィルムなどのワークに最適な真空パッドシリーズに、新たにベローズタイプのパッド「SFB1」をラインアップした。
紙やフィルムなどの薄いワークは、吸着時にしわや変形が発生しやすく、強い力がかかれば破損してしまう。自動化が進みタクトアップが求められるなかで、いかにワークへの負荷を抑えつつ安定した把持を行えるかが重要な課題である。同社はこのニーズに応えるため、今春新しい形状の真空パッド「SFF」をリリースしたが、新たにベローズタイプの同製品をリリースした。「SFF」と同様に吸着面にハニカムデザインを採用し、パットの全面にムラなく吸着エアがいきわたるため、平面に近い状態での吸着を実現する。(6月号)
ニーズに対応する質量分析システム
アジレント・テクノロジー(株)は、Agilent 6470Bトリプル四重極LC/MS(6470 LC/TQ)システム、及びAgilent RapidFire 400システムを発表した。両システムとも、ターゲット化合物の測定能力を高めており、サンプルスループット向上と、結果を得るまでの時間短縮を実現している。
6470Bシステムは、システム稼働時間を増加させ、ルーチンのハイスループット環境における低レベルの検出に向けた全体的なシステムパフォーマンスを改善する機能拡張を行っている。
ハイスループット向けのRapidFire 400は、1サンプルあたりわずか2秒のサイクルイムで、オプションのサンプル冷却機能でサンプルの安定性を高めることが可能となっている。(9月号)
ペットボトル減容回収機
(株)寺岡精工は、ペットボトル減容回収機「Bottle Squash/ボトルスカッシュ」を、茨城県行方市内のセブン-イレブン店舗に納入し稼働を開始した。
同社製ペットボトル減容回収機は、東京都と埼玉県、及び沖縄県内の約350店舗(2020年 5月末現在)のセブン-イレブン店舗で稼動している。
同ペットボトル減容回収機は、ペットボトルを投入すると機内で圧縮し、回収輸送の回数削減とそれに伴う排ガスと輸送コストを抑制する効果が期待される。
行方市内のセブン-イレブン店舗へ納入されたタイプは、子どもや背の低い高齢者でもペットボトルを投入できるよう、投入口を約120cmの高さに設定している。コンパクトな箱型タイプでありながら、収納力は通常タイプより55%アップとなる1機あたり小型ペットボトル約280本の回収を実現した。(9月号)
業務改善システム
(株)Mountain Gorillaは、同社の開発製品「Pro-manager(プロマネ)」を「カカナイ」としてリニューアルした。
「カカナイ」は、紙帳票に「文字を書かなくて良い」業務改善システムとして開発されたソフトウェアである。更にユーザーの声を集め、使いやすさとコンテンツの充実を追求してニューアルされている。
同製品は導入が簡単であり、低コストである。また製造業や加工業ならではの現場側と事務側との情報共有の難しさがあるが、同製品はwebアプリであり、いつでもどこでも情報共有ができる。更に、紙帳票から電子帳票に変えることで、業務削減をはじめ紙の使用料を削減できるなど多くのメリットを生み出すことができる。データを一元管理化できることでデータの分析・管理が容易に行えるようになるなどのメリットがある。(9月号)
リサイクルにおける高精度、高速、高効率な原料選別ソリューション
トムラソーティングソリューションズ(以下トムラ)は、高精度、高速、高効率に原料選別ができる光学選別ソリューション「AUTOSORT」を発表した。
新たにモデルチェンジした多機能選別機AUTOSORTは、コンパクトで多用途かつ広範な原料選別が可能である。同社の最新テクノロジーを結集し、高い処理能力で複雑な選別を高精度に実行でき、既に多くの試験的導入で性能が確認されているため、既存・新規の選別工程に簡単に導入できるとしている。
また、多機能センサを搭載し、収集された原料のデータをアルゴリズム解析によって選別するため、従来の技術では分類が困難・不可能であった原料も選別できる。同製品は原料の最も細かい分子の違いも識別できるSHARP EYEを標準搭載しており、同じ消費電力ながら、更に光学検知精度が向上している。(8月号)
製造機器一括分析ソリューション
(株)NTTドコモと(株)シナプスイノベーション、ブレインズテクノロジー(株)は、機器の故障予兆の検知や生産品検品の自動化など製造現場の生産性向上を目的に、5Gにも対応した製造機器一括分析ソリューション「FAAPTM」(以下TMを省略)をドコモから法人ユーザー向けに提供を開始した。
FAAPは、工場内のロボット、制御機器、センサ、カメラなど多様な現場機器から取得したデータをリアルタイムに収集、クラウド上でAI分析・判定、判定結果を現場にフィードバックし、機器の故障時期の予測や生産品の不良検知を自動化するソリューションである。ソリューションを活用することで故障・メンテンナンスによる機器の稼働率低下の抑制や、人手に頼る生産品の検品作業の自動化が可能となり、工場における生産性の向上、人手不足の解消や技能の平準化を実現する。(8月号)
感性や熟練者の経験を再現した、欠陥抽出AI搭載の画像処理システム
オムロン(株)は、製造現場における外観検査を自動化するため、購入後、検査対象物のキズのサンプルなどの学習なしで、欠陥を認識する業界初の欠陥抽出AI技術を搭載した画像処理システム「FHシリーズ」を発売した。
“人の感性”や“熟練者の経験”を再現するAI技術を既存の画像処理システムに搭載することで、これまで機械では検出困難だった欠陥をスキルレスに安定検出し、人の目視に頼っていた外観検査の自動化を実現する。
同社が外観検査の現場で培った画像処理と、検査内容そのものに対する知見を商品に搭載することで、膨大な学習なしでAIによる高い検査性能を容易に引き出すことができる。導入のために特殊な環境の構築を必要としていたAIを軽量化し、製造現場ですぐに使用できるシステム機器に内蔵した。専門知識を持ったエンジニアがいなくても、製造現場での立ち上げや調整が可能となる。(8月号)
最新クラウドPLM
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは新たに、製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションである「TeamcenterX」ソフトウェアを発表した。製品イノベーターを念頭に置いて構築されたTeamcenterは、複数の機能分野にわたって人とプロセスをつなぐ業界で実証済みの拡張性に優れた最新のPLM製品群である。
同製品は新しいSaaSソリューションであり、従来はオンプレミスのPLM導入に付きものであったITリソースがなくても、あらゆる規模の企業が速やかに価値を実現できるよう支援するとしている。即座に価値をもたらす事前構成済みのエンジニアリング/ビジネス・ソリューションから選択できる利便性を備えており、ビジネス・ニーズの拡大に伴って機能を柔軟に追加できる。(8月号)
高機能分析システム
英弘精機(株)は、ドイツのLuxFlux社(以下LuxFlux)と日本初の商用ハイパースペクトルイメージング(HSI)ソリューションとなるOpsis HSI-1700イメージングスペクトロスキャナを販売した。
同製品は、高解像度のハイパースペクトルカメラ、スペクトル特性の優れた光源、カメラと連動して動作するサンプルステージで構成され、高精度な測定ができるように最適化されている。また、機能学習ベースのAIソフトウエアは様々なアルゴリズムを搭載し、使用目的に合わせてカスタマイズできる。
主に品質管理等に使用され、例えば錠剤の識別や異物を検出できる。プラスチック産業においても、プラスチック成分の攪拌状態の確認などにも使用することができ、従来の分光分析の方法に比べ、短時間で高精度な測定を可能とする。(7月号)
静電気除去クロスフローファン
(株)ベッセルは静電気除去クロスフローファン「CF-600」を開発し、発売を開始した。同製品は、従来機種「CF-300」の幅を二倍の600mmとし、ワイドエリアの静電気除去が可能となっている。これにより、幅広のベルトコンベアやセル作業台にフィットする除電エリアを実現している。
特徴としては、ムラなく、まっすぐ、遠くまでワイドエリアを除電することをはじめ、(1)抜群のイオンバランス(±10V以内)。(2)ワイドブローを実現するクロスフローファンと直進フロントカバーにより、優れた除電性能を実現。(3)つまみスライドで放電針をクリーニング。メンテナンスが容易に行える。(4)高圧出力異常、ファンロックを感知した時は、赤色LEDで作業者へ警告する、などの特徴を持っている。(7月号)
高速液体クロマトグラフ質量分析計
(株)島津製作所は、高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8060NX」を国内外で発売した。世界最高クラスの感度、測定速度を実現しながら、操作性、耐久性を更に向上させたトリプル四重極質量分析計の最上位機種である。本製品は準備から解析までの工程全体を効率化することができる。
世界最高クラスの感度、測定速度を実現し、内部機構の改良により試料のイオン化を促進している。イオン化しにくい化合物の高感度分析を可能にしている。
新たに導入した「IonFocusユニット」はイオンを効率よく内部に導入し、不要な成分を除去することで装置の汚染を低減し、検出感度や検出精度の低下を防ぐ。また、頑健性を向上させたイオン収束部品を採用することで安定した分析が可能となっている。これらにより高感度分析とダウンタイム低減を両立する。(7月号)
ロボットコントローラRCX3用サポートソフトウェア
ヤマハ発動機(株)は、ロボットコントローラ「RCX3シリーズ」用のサポートソフトウェア「RCX-Studio 2020」を発売した。同製品は、従来製品「RCX-Studio Pro」に、3Dシミュレータ機能やプログラムテンプレート(プログラム雛形自動生成機能)などの新機能を搭載し、よりユーザビリティを向上させたソフトウェアである。主な機能には、
(1)ロボットと周辺機器を3Dで表示しパソコン上でロボットの動作をシミュレーションする。実際のロボットがなくてもロボットの配置検討やティーチング、デバッグなどが可能。
(2)10種類のアプリケーションのプログラムテンプレートを搭載。手順に従い操作するだけでプログラムの雛形が自動生成される。コマンド入力の必要がないためプログラム作成の難易度が下がり時間短縮にもつながる、などがある。(7月号)
■応用
防曇ハードコート製品
バイオマスとケミカルリサイクル、2種類のA-PETシート
耐水性に優れた紙を使用したラベル素材と木材パルプ由来のラミネート素材
抗ウイルス機能を付与したタッチパネル用保護フィルム
自動車内装向け三次元加飾用ハードコートフィルム
モスアイ型反射防止フィルムを絵画額装用途に
人の体温で自己粘着性が発現する素材
再生可能資源を用いたストレッチフィルム
オール樹脂製ブレーキペダル
介護向け離床・起き上がりセンサ
チルド環境対応ラベル素材
高濃度アルコールに対応可能なアルミ積層構成フィルム
防曇ハードコート製品
アイカ工業(株)は、UV硬化型防曇ハードコート剤「アイカアイトロンZ -942シリーズ」及びUV硬化型防曇ハードコート剤を塗布したフィルム「ルミアートHC-FGシリーズ」を改良し、フェイスシールドなどへの対応を開始した。
現在、医療現場ではフェイスシールドやゴーグルなどの防護具が多数必要とされており、顔面に装着する防護具は防曇性が十分でないと吐息により曇りが生じ、医療現場においては救命活動にも支障をきたしかねない。同社は高い防曇性能を持つ防護具へのニーズの高まりに対応すべく、硬化性を高めた防曇UVハードコート剤を開発した。スプレー塗工専用の従来品に比べUV硬化時間が約1/3に短縮され、防護具などの材料となるフィルムへのコーティングが可能となる。(9月号)
バイオマスとケミカルリサイクル、2種類のA-PETシート
食品用プラスチック容器を製造販売する廣川(株)は、2種類の環境配慮型A-PETシート「e-mate 1TM」と「e-mate 2TM」(以下、TMを省略)を開発した。
持続可能な社会を実現するため、プラスチックの削減とリサイクルは世界的かつ喫緊の課題であり、これに応えた製品開発を行ったもの。「e-mate 1」は植物由来の原料を加えることで石化由来の原料の割合を削減した食品対応グレードとなっている。素材はバイオPETグレードであり、バイオグレードは植物由来の原料(バイオエチレングリコール)を最大約30%使用したもの。
「e-mate2」は回収されたPETボトル由来のリサイクル原料を採用した食品対応グレード。最大20%のリサイクル率を実現し、バージンA-PETと同等の品質・透明度を得られる環境性と安全性を両立した製品。(9月号)
耐水性に優れた紙を使用したラベル素材と木材パルプ由来のラミネート素材
リンテック(株)は、独自の特殊紙製造技術と粘着応用技術を融合させ、耐水性に優れた紙を表面基材に使用したラベル素材を開発した。併せて、木材パルプを原料とするセロハンを使ったラミネート素材もラインアップし、新ブランド「PLALESS(プラレス)」シリーズとして販売を開始した。
同シリーズは、クリーニングタグにも使われている同社の耐洗紙の製造技術を応用することで、優れた耐水強度を実現し、耐水性との両立が難しかった印刷適性も有している。
粘着剤においても環境負荷の低減を図っており、強粘着タイプの「PL100G01」は、植物由来の原料を利活用したバイオマス粘着剤を使用。強粘着タイプの「PL80G11」と、きれいに剥がせる再剥離タイプの「PL80G31」は、製造工程で有機溶剤を使用しないエマルションタイプの粘着剤を使用している。(9月号)
抗ウイルス機能を付与したタッチパネル用保護フィルム
(株)ダイセルは、従来の抗菌機能に加え、抗ウイルス機能を有する新たなタッチパネル用保護フィルムを開発した。
同製品は、同社製品の特徴である高い視認性やペーパーライクな書き心地の良さなどはそのままに、インフルエンザに代表されるエンベロープ(一部のウイルスが持つ膜)を有するウイルス、ならびにノロウイルスに代表されるエンベロープのないウイルスを大幅に減少させた。
日常生活で触れる機会の多いスマートフォンをはじめ、医療や教育現場などで使用するタブレット端末や、不特定多数が操作するタッチパネルのスイッチなどの保護フィルムとして使用することで、使用者のウイルスによる感染リスクを低減させることが可能である。(9月号)
自動車内装向け三次元加飾用ハードコートフィルム
アイカ工業(株)は、三次元加飾用ハードコートフィルム「ルミアートHCシリーズ」に、自動車内装向けのハプティクスな「テクスチャーグレード」を追加した。
同社は、伸びるハードコート剤の樹脂技術を更に発展させ、ウレタンアクリレート樹脂を無溶剤化し「ルミアートHCシリーズ テクスチャーグレード」を開発することに成功した。これは、アクリルフィルム上に高硬度かつ高延伸で凹凸のあるテクスチャーを形成したもので、ハプティクスかつ高耐久な三次元成形が可能となった。印刷やラミネートなど、ほかの裏面加飾技術と組合せることで、視覚と触覚の両面に訴える新しいタイプの三次元加飾用ハードコートフィルムとなっている。(8月号)
モスアイ型反射防止フィルムを絵画額装用途に
三菱ケミカル(株)は、当社が開発したモスアイ型反射防止フィルム「モスマイト」を絵画額装用途に拡販した。同社のアクリル樹脂板「アクリライト」及びモスマイトを取り扱う藤光樹脂(株)が、アクリル樹脂板の両面にモスマイトを貼合した低反射アクリル板を額装向けに販売開始するもの。
三菱ケミカルが開発したモスマイトは、蛾の眼(モスアイ)が持つ微細な突起構造を模倣した反射防止フィルムである。モスマイトの表面には高さ200nmの突起が100nmの間隔で並んでおり、この突起の幅が可視光線の波長よりも狭いことで、光の屈折率の変化が緩やかになり、光の反射を抑制することが可能となる。一般的なガラスやプラスチックの表面は光の反射率が通常4〜5%程度あるが、それらの表面にモスマイトを貼付することにより反射率を0.1〜0.3%にまで抑え、絵画の鑑賞を妨げる表面の反射を防ぐことができる。(8月号)
人の体温で自己粘着性が発現する素材
三井化学(株)は、人の体温を感知して自己粘着を発現する体温感知自己粘着シートを開発した。
同素材は、人肌で温めることで自己粘着性を発現する。自己粘着性とは、糊を使用せずにシートそのものを人肌に加温することでシート同士が引っ付く。糊を使用していないため接着面に糊残りの心配もなく、衛生的でかつ貼ったり剥がしたり繰り返し使用できる。また、同素材は透明性を有しており、商品のデザイン性・意匠性の向上にも貢献する。
ターゲット分野としては、面ファスナーの代替があり、同素材を使用することで面ファスナー使用時の不満点である接着面への糸屑などのゴミ付着、破損、着脱時の「バリバリ」という音などを解消できる。更に薄く仕上がるためデザイン性も向上する。(8月号)
再生可能資源を用いたストレッチフィルム
ダウとストレッチフ・ィルムメーカーのDoxa Plast(以下、ドクサプラスト)は共同で、高性能バイオストレッチフィルムの商品化について発表した。このフィルムにはカーボンフットプリント削減に貢献する再生可能原料が使用されている。
ドクサプラストの新たなストレッチフィルムシリーズである「Reborn(リボーン)」は、再生可能原料であるダウの直鎖上低密度ポリエチレン「ELITETM 5230GC Rエンハンスドポリエチレン」を使用している。この原料は、持続可能な方法で管理されているフィンランドの森林由来の製紙残留物から製造される。ほかの代替再生可能原料とは異なり、人間の食物連鎖と競合することなく、製造するために土地を増やす必要もない。同フィルムは、スウェーデンにあるドクサの工場で生産されており、サプライチェーンが短いためカーボンフットプリント削減にも役立つ。(8月号)
オール樹脂製ブレーキペダル
ランクセスは、ボーゲ・エラストメタル(BOGE Elastmetall)社と、バッテリー式電動スポーツカー向けのオール樹脂製ブレーキペダルを共同で開発した。
バッテリー式電動スポーツカーにおいては、グラム単位での軽量化が進められており、この分野で初めてとなる量産車に対して、オール樹脂製ブレーキペダルが採用されたもの。
この部品の高い機械強度と優れた軽量性は、熱可塑性複合材の構造設計により実現されたものである。その構造は、同社の連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシート「テペックス ダイナライト(Tepex dynalite)」から作られたインサートシート及び複数のテープから構成されている。「テペックス」インサートシールによるテーラーメイドの連続繊維構造と、局所的にテープを補強することで、厳しい耐荷重用件に適合している。ブレーキペダルはスチール製と比べて重さは約半分に軽量化された。(7月号)
介護向け離床・起き上がりセンサ
積水化学工業(株)の高機能プラスチックスカンパニーは、介護向け離床・起き上がりセンサ「アンシエル(ANSIEL)」を発売した。
同製品は、ベッドのマットの下に設置することで、ベッド上の要介護者の動きを検知・解析し、介護者のスマホやPCなど端末に通知する介護支援用品である。内臓された同社開発の高精度圧電センサにより、ベッド上の要介護者の体動・起始・起上を含む7項目の動き・状態を検知・解析し、介護者に5秒程度で通知する。
7項目の動きとは、体動(寝返りなど睡眠時に体が少しでも動いている状態)・起始(上体を起こそうと動き始めた状態)・起上(上体が完全に起き上がった状態)・不在・在床・呼吸を指す。(7月号)
チルド環境対応ラベル素材
リンテック(株)は、米国の子会社であるマックタック・アメリカ社(米国)が持つホットメルト粘着剤処方技術を生かしたラベル素材を日本市場に本格投入する。同社が展開するラベル素材「CHILL(チル) AT」は、低温も含めた幅広い温度環境に適応しており、食品用途に適用される米国FDAの安全基準をクリアした粘着剤を使用したラベル素材として、既に北米市場で評価されている。今回、国内向けに合成紙、塗工紙、ホイル紙(金色)、サーマル紙ベースの4アイテムを新たにラインアップし、販売を開始した。
マックタック・アメリカ社の粘着剤はホットメルトタイプとエマルションタイプどちらも有機溶剤を使用しないため、環境負荷が少ない。今回投入するのは、−5℃〜30℃までの幅広い温度環境に適応し、剥がれやすい凍結・結露面や物流・搬送用の段ボールケースなどの粗面にもしっかりと貼付することができる。(7月号)
高濃度アルコールに対応可能なアルミ積層構成フィルム
共同印刷(株)は、アルコール成分の浸透によってデラミーション(層間剥離)を起こさず、高濃度アルコール(エタノール)が充てんできる食品・飲料向けのアルミ積層構成フィルムを開発し、提供を開始した。
同社は環境に配慮した製品作りの一環として、ボトル容器の代替え包装として有望なパウチ包装の拡充に取組み、石油由来の樹脂使用量の削減や、物流時のコスト及び環境負荷の低減に努めている。しかし、食品に適した材料を用いたアルミ積層構成フィルムに濃度の高いアルコールを入れると、アルコール分の浸透によってデラミネーションがおこりやすくなることが分かっている。今回開発したアルコール(エタノール)充てんが可能なアルミ積層構成フィルムは、アルミ積層部のラミネート強度を低下しづらくする独自技術を駆使することでこの問題を解決した。(7月号)
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